2018年、
ようやく自分の興味を持つものに、もう少し学びを加えたいという気持ちがめばえ、仕事をしつつ、受講費を払える範囲で写真の勉強ができる、通信写真コースにめぐりあった。
3年次編入なので、最短2年で卒業できるという。
が、写真にかぎらず興味深い授業がいくつもあり、卒業を目指すよりも、自分の興味のおもむくままに、学びを始めた。入学時は、知識などの習得と楽しむのが目的で、卒業は目的ではなかった。
そして、好きなことを学べる、学生という立場は、とても新鮮で面白かった。
写真を選んだのは、やはり一番興味があったからだが、写真家になろうなんて思いもせず。写真で表現をしたいと考えていたわけではない。
そもそも写真で表現ができる。とも考えてなかった。
ところが芸術大学というところは、表現者を作るところだったのね。
と、入ってから、ようやく気がついた。
ま、我ながらにぶい。
まず写真について、ひとわたり知っておきたいというのが根本にあった。
なんとなく入って、ぼちぼち課題をこなし、いろんな事にへぇ~と驚き、
何を意図してるんだろ?知らないことだらけだ!
美術館やギャラリーなど、時間を見つけては出かけた。
スクーリングは、東京でも京都でも受講し、ついでに見て回る範囲も広げた。
入学当時、京都の市バスの混み具合は尋常ではなかった。
入学式というものに出てみようと、たっぷり余裕時間をみて出たものの、
読みが甘くてバスが遅れに遅れて、大学前階段下についたのが9時の始まる時間。
この大学の京都校舎は、山の傾斜にそって、いくつもの建物が建っている。
入学式が行われた体育館は、山の一番上。
延々と階段をのぼって10分はかかったろうか。その時はエレベータがどこにあるのかもわからず、階段の段数に驚きつつ、遅れてやっと着席。同様に遅れて入る人たちも一桁ではなかった。
その後、スクーリング参加は車通学にし、一泊することにした。
安い駐車場、お手軽な宿を転々。
東京スクーリングは東海ツアーズの新幹線込み一泊を利用。
京都を楽しみたい、東京も楽しみたいという気持ちもあったが、スクーリングでまるまる時間を使ってしまうので、一泊二日では難しかった。
課題は、
難しいなとへこみ、
まっしょうがないか、と乗り越えて、気がつくと5年が経っていた。
コロナ休学ができるということなので一年は、藝術学舎(公開講座)への参加などでつないだ。
卒業制作に入る要件が整い、最後の一年に突入したのである。