某編集部にいたその頃は原稿用紙と鉛筆の世界でした。調べ物は図書館へ走るか、電話で著者に問合せるしかない。好みの仕事ではありました。
1987年デザイン会社では、ワープロを使い、手作業のデザイン版下作業を横目で見つつ、写植屋さんに走る。
初めてのパソコンはNEC PC-9801VX21。5インチのFDにブラウン管モニター。情報処理で二進数やら基礎知識をかじるも、自分はプログラミングには向かないと自覚。バッチファイルで結構思い通りになるし、雑誌付録のゲームで結構遊べたMSDOS時代。
次のソフトハウスでは、簡単なプログラミングとマニュアル作成、取引先の会社がメモリー2GBを2,000万円で購入と聞いてぎょえっと驚いたのは忘れられない。
1992年スタジオファインという名前で版下製作の仕事スタート。
ワープロ、展覧会のDMなどの版下、情報入力の仕事、零細悲哀。
今からはインターネットの時代ってことで、学費を貯め、Webを学ぶ。
ガチでテーブル組みが出来るようになった頃には、すっかり作り方が変わってしまい一から学び直し。
印刷にはむかない写真を、何とか使うしかない状態を改善したく、デジカメ導入の最初はオリンパスE-10 400万画素 PhotoshopはVer.4だったかな。やれそうなことはやってみる精神で、現在に至る。
と、ここまで、主に現在の仕事「StudioFINE」への経緯をご紹介しました。
「気がつけば30年」とは、
昔、仕事とは別に、ジャンルは違えども表現することを目指していた時期があります。
諸事情により辞めざるを得ず、封印したまま過ぎました。
気がつけば30年以上、表現する立場から離れていたなと思い出しました。
2018年 きちんと写真勉強したい、通信ならやれるかな、と軽い気持ちで、京都造形芸術大学(京都芸術大学)写真コースに入学しました。
入学当初は「写真で表現する」ことが出来るということさえ、想像もしませんでした。でも今は違います。
卒業はちょうど良い機会なので、サイトを作りました。
自分なりの表現を貯めていこうと思っています。
よろしくお願いします。
2024.2 田中ユキコ