卒制テーマについて、これだけは

卒制テーマが、あまりにも難しいものだった為、日常の困難に輪をかけて困難な一年でありました。

学友の一人が、「映画『月』を見た?」と言ってくれまして、見に行きました。

重たい重たい映画で、思い出しても、引きずる感じが続きます。

昔から「障がい者は隠す」ということが多かったと思います。そして、今の時代でも、知らしめる必要はないという考えも普通にあり、不快、心配を告げられる方々も普通に居られます。

意思の疎通が、一般的な常識では出来ないと思った時に、もう一歩踏み込んで、こちらから理解しようとする気持ちも必要かと思います。声が出なくても、目もあわさなくても、意志は絶対にあり、心があります。

人間の障がいは、1000人1000色、種類も程度も、個々に全く違います。

障がい者の家族となって、まだ6年、初めての事ばかりで、とまどい続けています。

きっと、どこかには、私と同じように、初めての孫が障がい児であるという方もおられるでしょう。

経験値の低い自分には、右往左往の日々ですが、自分が生きている間は寄り添おうと思っています。

発語がなく、指さしもなく、目も合わさない。もちろん呼んでも振り向きもしない。

でも、ひょっとしたら自分で歩けるかもと、期待している現在です。

「ママ」と言う日が来て欲しい。ついでに「(おば)あーちゃん」とでも言ってくれないかなぁ。

そして、大きくなって、もし自分でしゃべれるようになったとして、

「おばあちゃんが、僕の写真をかってに写真展に出して、嫌だった!」

なんていう未来が来るなら、どんなに嬉しかろう。

もうみんなで拍手喝采、大宴会するよ!

このテーマを定めるにあたって、最初に公開することについての相談はもちろん了承済みです。隠すより、こういう子もいるという事を知ることが社会のためになりはしないか。おこがましいですか?

全責任は私にあります。 矢も鉄砲も持ってこないでね(笑)

覚悟の上の作品発表です。

最後にもうひとつ、K様に感謝を

昨年の秋頃、戦い疲れて粉々にへこんでいる私に、とてもとても有意義な情報と暖かい言葉を頂き、ありがとうございました。

その事を娘に伝え、二人で感動しました。娘は直接お目にかかれないので、せめて手紙を書きたいということで、今度お目にかかったときに手紙を渡すつもりです。本当にありがとうございました。

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