グーテンベルクとドイツ出版印刷文化
今回出張で、たまたま選んだホテルの場所が飯田橋で、地図を見ていたら、近くに印刷博物館があるというのを知った。

なんと 懐かしの TOPPAN の会社のものではないか。
兵庫県大百科事典の編集部にいたとき、最終校正の出張で、TOPPANの板橋工場に行ったのは、ディズニーランドが出来て何年かたった頃だと思うが? 宿泊先は池袋で、校正部の担当トップの人と同室だったような気がする。
印刷という分野には、どうも惹かれる。ということで、じっくりたっぷり見て回った。
常設展では、印刷の日本史、世界史が古代から現代まで、技術の発展についても、実にわかりやすく展示されている。
企画展「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」
ドイツ マインツ出身 ヨハネス・グーテンベルによって完成された活版印刷術
はっきりした黒い文字 ブラックレター これぞドイツの文字
世界史に名をとどろかせるグーテンベルク 古書の数々を見つつ、ザンクト・ガレン修道院付属図書館で見た本の数々もグーテンベルクがいたからこそかと、再認識。
マインツで生まれたグーテンベルクも、いろいろ困難があったのねというビデオ
ガウチェンという 印刷職人のための儀式があるそうで、今は世界無形文化遺産に登録。
見習いたちが、一人前になった証明書を渡される。面白いビデオだった。
本好き 図書館好き 印刷好き その流れで 今の仕事に至ったんだろな。
写植屋さんに走っていく必要があった。
それが ワープロで、最初は1行だけ、次に数行、しばらくしてモニター画面で、自分の思い通りの文字が印刷できるようになった。
機械の進化でワープロはかなり使ったが、その後パソコンに鞍替え。
プリンターも進化し、だんだん印刷にも使えない事はないレベルになり
Windowsを馬鹿にされ、InDesignはまだ初期で、パソコン通信の時代を経て
写植屋にも製版屋にも印刷屋にも行かずに、PCの前を一歩も動かずに、印刷物が出来る世の中になった。
しかもカラー印刷が、安くて早くて、助かる反面、長年お世話になった印刷所が閉鎖になったのは何軒目だろう。
この手の話は、思い出すことが多い。
同場所であった Graphic trial2025というのも拝見 新しい印刷表現としてありだな。
そっか 写真も 印刷あってこそ と やはり思うのである。